「乗り遅れる」焦りは危険!初心者が冷静さを保つ2つの鉄則

新NISA・株

今、テレビやニュース、SNSでは「新NISA」が大きな話題となり、世間はまるで「投資ブーム」のようになっています。

特にSNSなどでは、

「この銘柄はこれから何倍にもなる!」

「今が絶対に買い時!」

といった根拠のない投稿が目立ち、そこに多くの人がコメントを残すなど、いかにも「今すぐ買わないと乗り遅れる」という雰囲気が作られています。

私も、投資を始めた頃はこうした周囲の声に心を揺さぶられた一人でした。

しかし、投資歴7年となった今は、そうした煽りを受けた銘柄がその後暴落していく姿や、下がった途端に「騙された」と投稿者に文句を言っている人たちの姿を冷静に見てきました。

投資はすべて「自己責任」です。

他人の言葉を鵜呑みにせず、自分の資産を守るためには、最低限の知識を持っておくことが何よりも大切です。

多くの人が一斉に投資を始めるのは素晴らしいことですが、この「ブーム」には初心者が陥りやすい危険な落とし穴が潜んでいます。

今回は私の実体験も踏まえ、投資ブームの正体と、周囲に流されず冷静さを保つための鉄則をお伝えします。

投資ブームを引き起こす「2つの原因」

投資ブームが起きる背景には、大きく分けて「市場の盛り上がり」と「人の心」という2つの原因があります。

これらが複雑に絡み合うことで、世間全体の投資熱が一気に加速していくのです。

原因1:連日の「株高・AI・半導体などのニュース」がきっかけになる

ブームの最大の火付け役となるのは、テレビやネット、そしてYouTubeやSNSで連日のように流れる「株価上昇のニュース」です。

例えば、

「日経平均株価が最高値を更新した」

「AI(人工知能)関連の企業が決算で過去最高の売上を記録した」

「半導体メーカーの株価が急上昇している」といった話題がこれに当たります。

新NISAという投資の利益に税金がかからない「非課税制度」が始まったタイミングに、こうした具体的なニュースや、YouTubeでの「AI関連株などの注目テーマ」を扱った解説動画が重なることで、普段は投資に興味がない人たちの間でも、投資を始めるきっかけが生まれます。

原因2:人の「乗り遅れたくない」という心理(FOMO)

ブームの火付け役となる「きっかけ」の後に、ブームがさらなる大ブームへと膨れ上がる最大の原因は、「FOMO(フォーモ)現象」と呼ばれる心理です。

FOMOとは?

「Fear Of Missing Out」の略で、心理学用語で「自分だけ取り残されてしまうことへの恐れ・不安」を意味します。

どんな現象?

例えば、職場の同僚や友人が「新NISAを始めた」「あの株で少し儲かった」という話で盛り上がっているのを聞いたとき、あなたはどう感じるでしょうか。

「自分だけ損をしているのではないか」「早く買わなきゃ乗り遅れる!」という、置いていかれるような焦りが生まれるはずです。

特にSNS上では「まだ始めてないの?」と言わんばかりの投稿が溢れるため、このFOMOの心理が刺激されやすく、冷静さを失って慌てて投資を始めてしまう人が急増するのです。

ブームに流されず「冷静になるための鉄則」

FOMOの心理に負けて慌てて投資を始めると、ブームによって価格が一番高くなっているタイミング(天井)で買ってしまい、その後すぐに価格が下がって損失を抱えてしまう……という初心者が陥りやすいケースに繋がりやすくなります。

世間がどれだけお祭り騒ぎで過熱していても、あなたが資産を守るために守るべき「鉄則」は変わりません。

具体的には次の2つを徹底しましょう。

「焦らず、淡々と」を徹底する

世間のブームや毎日の株価の上下に一喜一憂せず、「毎月決めた額をコツコツと自動で積み立てる」という、大切なルールを絶対に崩さないことです。

投資の格言に「市場に居続けることが大事」という言葉がある通り、株価が高い時も低い時も、機械的に買い続けること(ドル・コスト平均法)が、長期的な資産形成においてリスクを抑える有効な方法の一つとされています。

ブーム時の「個別株」には手を出さない

ブームの時ほど、SNSやネットニュースで「今はこの会社の株がアツい!」「次に来る神銘柄はこれだ!」と特定の会社の株(個別株)が話題になります。

しかし、投資に慣れないうちは、周りの声に焦って無理に手を出すのは非常に危険です。

個別株は値動きが激しく、最悪の場合は会社が倒産して価値がゼロになるリスクもあります。

まずは、信託報酬(管理費用)の低い投資信託を中心に、長期でコツコツ積み立てる方法が、初心者にも取り組みやすい選択肢の一つとされています。

結論:新NISAはブームに関係なく「非常に手厚い制度」

世間の投資ブームがいつか去り、テレビやSNSでまったく話題にならなくなったとしても、新NISAの本質は何も変わりません。

国が用意してくれた「生涯にわたり、投資の利益に税金がかからない(非課税)」という画期的な仕組みは、ブームの有無に関わらずずっと手厚いままです。

ですから、ブームによって株価が急激に上がって周りがお祭り騒ぎになっても、逆に急激に下がって周囲がパニックになっても、あなたにとっては「ただ淡々と積立を続けるだけの日常」でいいのです。

投資の世界では、周囲の騒ぎに流されず、自分の決めたルールを守ることが、長期的な資産形成において大切な要素とされています。

誰のための投資かといえば、他の誰でもない「あなた自身の将来のため」のはず。

周りの雑音は上手にシャットアウトして、冷静な心で「自分のペースの長期投資」をコツコツと続けていきましょう!

【用語解説】

  • 信託報酬(しんたくほうしゅう)
    投資信託を管理・運用してもらうための「サービス利用料」です。預けているお金の中から「年率◯%」という形で毎日自動的に差し引かれます。

【免責事項】
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身でお願いいたします。

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