株式投資を始めると、あなたが買った株や投資信託の価格は、毎日上がったり下がったりします。
もし、ある日スマホで口座を開いたときに、資産が大きく減っていたら……
「大変だ!これ以上損をする前に、今すぐ全部売らなきゃ!」と、目の前が真っ暗になり、強い不安に襲われるかもしれません。
実は、このような「暴落への恐怖」は、投資を始めたばかりの初心者の方なら誰もが一度は経験する、ごく自然な感情です。
しかし、この価格の変動(アップダウン)に振り回されて慌てて売却してしまうことこそが、投資で最も大きな損失を生む原因になります。
変動に動じない一歩引いた視点を持つことこそが、新NISAでの資産形成を続けていくうえで、とても大切な考え方なのです。
私も投資を始めて7年経ってますので、今でこそ株価の上下を冷静に見守ることができていますが、投資を始めたばかりの1年くらいは、毎日何度もスマホの画面を見ては一喜一憂し、少し下がっただけでハラハラしていました。
だからこそ、初心者の方が「怖い」と感じる気持ちは痛いほどよく分かります。
今回は、価格がどれだけ変動してもあなたが冷静に判断するための、資産を守る「3つの鉄則」をお伝えします。
この「不安に振り回されない投資法」を知ることで、日々の値動きに惑わされず、本当の安心を手に入れることができますよ。
株価のアップダウンで「ヒヤッと」しても大丈夫!
投資の世界では、価格が上下するのはごく自然なことです。
その波に飲み込まれないためには、以下の3つの「守りのルール」をセットで実践することが非常に重要になります。
【鉄則1】「分散」:卵を一つのカゴに盛るな
一つの会社や、一つの国にだけお金を集中させるのはとても危険です。
もしその会社が不祥事を起こしたり、その国の経済が大きく落ち込んだりすると、あなたの貴重な資産全体が致命的なダメージを受けてしまいます。
投資の世界には「卵を一つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。
すべての卵を一つのカゴに入れていると、そのカゴを落としたときに全部の卵が割れてしまいますが、複数のカゴに分けておけば、一つのカゴを落としても他のカゴの卵は無事です。
投資もこれと全く同じです。
■ 実践方法
新NISAでは、個別の会社の株を一つずつ買うのではなく、最初からパッケージ商品になっている「投資信託」や「ETF(上場投資信託)」を選びましょう。
例えば、人気の「全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託を1つ買うだけで、アメリカや日本、ヨーロッパなど、世界中の数千社もの優良企業に自動的に資産を分けて(分散して)投資することができます。
■ どんな効果がある?
どこか一つの調子が悪くても、他の場所がカバーしてくれるため、資産全体が大きく崩れるのを防ぐことができます。
投資を始めたばかりの頃は、「大きく儲かりそうだから」という理由で特定の有名企業だけに集中投資したくなる気持ちになりがちです。
しかし、どれほど大企業であっても、未来に絶対に安全ということはありません。
まずは世界中に広く分散された土台(ベース)を新NISAで作ることが、長期投資で最も失敗しない、そして精神的にも一番ラクな方法だと確信しています。
【鉄則2】「積立」:価格を気にせずコツコツと
「価格が上がったときに気分が高まって大金を投入し、下がったときに怖くなって売ってしまう」
これが、初心者が最も陥りやすい失敗パターンです。
■ 実践方法
「つみたて投資枠」だけでなく、「成長投資枠」でも投資信託の自動積立設定は可能です。
どちらの枠を活用する場合も、毎月決まった日に、決まった金額を買い続ける設定をしておきましょう。
※手間を省き、感情に左右されないためには、どの枠であっても「自動積立」の設定を強くおすすめします。
■ どんな効果がある?
決まった金額を買い続けることで、価格が高い時には「少なく」、価格が安い時には「多く」買うことになります。
結果として、1口あたりの平均購入単価を自然に安く抑えることができます。
※これを「ドルコスト平均法」と呼びます!
実は私は、新NISAを始める前にも他の投資経験がありました。
その経験のおかげで、株価の小さな上下に一喜一憂せず、「決まった額を淡々と買い続ける」というリズムを最初から作ることができています。
結局、投資で一番大切なのは「技術」よりも、この「淡々と続ける心の余裕」だと実体験から強く感じています。
【鉄則3】「長期」:時間をかけて育てる
株価は、短い期間で見ると上下に激しく動きます。
しかし、長い目で見ると、これまで世界経済は右肩上がりに成長してきたという歴史があります。
■ 実践方法
投資を始める前に、「このお金は数年〜10年くらいは引き出さずに、自分のペースでじっくり育てていくお金だ」と、ゆったりとした気持ちで向き合いましょう。
■ どんな効果がある?
価格が一時的に下がっても、慌てて売らずに持ち続けることで、再び価格が戻る「回復のチャンス」を待つことができます。
また、長く続ければ続けるほど、増えた利益が次の利益を生む「複利(ふくり)の力(=雪だるま式にお金が増える仕組み)」を最大限に受け取ることができます。

結論:この3つの鉄則があれば大丈夫夫
分散・積立・長期。
この3つの鉄則は、暴落時にも慌てず、大切な資産を守るための心強い土台になります。
新NISAを続けていく中で、これから先、間違いなく「株価が大暴落!」「世界経済の危機!」といったネガティブなニュースを目にするときがやってきます。
テレビやSNSが不安を煽り、周りの人が慌てて株を売っているのを見ると、どうしても足がすくんでしまうものです。
しかし、そんな時こそ、この3つの鉄則を思い出して心の中で唱えてみてください。
- 「私は世界中に分散しているから大丈夫」
- 「私は長く持ち続けると決めたから大丈夫」
- 「安く買えるチャンスだから大丈夫」
このように、暴落を「ピンチ」ではなく「資産を大きく育てるための通過点」として捉えられるようになれば、初心者卒業です。
【免責事項】
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身でお願いいたします。


コメント