前回の記事では、暗号資産を役割ごとに分類した「ステーブルコイン」や「ガバナンストークン」などについて解説しました。
暗号資産には、それぞれ異なる目的や役割を持つさまざまな種類があります。
最近では、AI(人工知能)とブロックチェーン技術を組み合わせた「AI関連トークン」や、高い匿名性を持つ「プライバシーコイン」にも注目が集まっています。
今回は、この2つの特徴や違いについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
AI関連トークンとは?
AI関連トークンとは、AI(人工知能)を活用したサービスやプロジェクトで使われる暗号資産です。
例えば、画像を作るAIや文章を作るAIなどに関連したプロジェクトで活用されています。
近年は生成AIの普及によってAI市場が急速に拡大しており、それに伴ってAI関連トークンにも注目が集まっています。
ただし、AI関連トークンは新興分野であるため、ニュースや市場の雰囲気によって価格が大きく動きやすい傾向があります。投資する際は十分な理解が必要です。
主な特徴
- AIサービスやAIプロジェクトで利用される
- AI技術の発展とともに注目されている
- 今後の成長が期待される分野の一つ
代表的なAI関連トークン
- Render(レンダー)
画像や映像の制作に必要なコンピューターの計算能力を利用する際の支払いなどに使われます。
- Bittensor(ビッテンサー)
AIモデル(文章作成AIや画像生成AIなど)の開発に貢献した参加者への報酬や、ネットワークの運営などに使われます。
- Fetch.ai(フェッチ・エーアイ)
AIエージェント(自動で予約や情報収集などを行うAI)が利用するサービスや、ネットワーク内での取引などに使われます。
2024年に他のAIプロジェクトと統合し、現在は「ASI Alliance」として活動しています。より大きなAIプロジェクトを目指して開発が進められています。

プライバシーコインとは?
プライバシーコインとは、送金情報を第三者から見えにくくする機能を持つ暗号資産です。
通常、ビットコインなどの多くの暗号資産では、送金履歴を誰でも確認できます。
個人名は表示されませんが、「どのアドレスから、どのアドレスへ、いくら送金したか」といった情報はブロックチェーン上で確認できます。
一方、プライバシーコインは送金相手や送金金額などの情報を保護する仕組みが採用されています。
プライバシーを重視する利用者にとって便利な技術ですが、高い匿名性を持つことから、マネーロンダリング対策などのため、一部の国や暗号資産取引所では取り扱いが制限されるケースもあります。
主な特徴
- 送金情報を保護できる
- 匿名性が高い
- 取引所によっては取り扱いがない場合もある
代表的なプライバシーコイン
- Zcash(ジーキャッシュ)
送金情報を「公開する/しない」を利用者が選べるのが特徴です。必要なときだけ匿名にできるため、透明性と匿名性を使い分けたい人に向いています。
- Monero(モネロ)
すべての取引が自動的に匿名化される仕組みになっており、選択の余地なく常に送金情報が保護されます。プライバシーコインの中でも特に匿名性が強いとされています。
まとめ
AI関連トークンとプライバシーコインは、どちらもビットコインなどの暗号資産とは異なる特徴を持っています。
今回のポイントをまとめると
- AI関連トークンはAIサービスやAIプロジェクトで利用される暗号資産
- プライバシーコインは送金情報を保護するための暗号資産
- どちらも利用目的が異なる
初心者の方は、価格だけを見るのではなく、「何のために作られた暗号資産なのか」という視点で学ぶことが大切です。
暗号資産にはさまざまな種類があり、それぞれ役割や目的が異なります。
まずは特徴を理解することが、暗号資産を学ぶ第一歩になります。
【用語解説】
- マネーロンダリング
犯罪で得たお金を、銀行口座や暗号資産などを何度も経由させて、どこから手に入れたお金なのか分からなくする行為です。
- AIエージェント
人が細かく指示しなくても、自分で考えて行動するAIです。例えば、旅行の予約をしたり、お店を探したり、必要な情報を集めたりすることができます。
【免責事項】
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身でお願いいたします。


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