東証プライム・スタンダード・グロース市場とは?3つの違いを初心者向けにわかりやすく解説

新NISA・株

日本の株式市場では、東京証券取引所(東証)が株式を売買する場所として大きな役割を果たしています。

そして現在、東京証券取引所には、「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」という、一般的な株式投資でよく目にする3つの市場区分があります。
補足 ※このほかに、プロ投資家向けの「TOKYO PRO Market」という市場もあります。

市場区分を知っておくと、企業情報を見たときに、その会社がどの市場に上場しているのかが分かるようになります。

特に新NISAで個別株への投資を考えている人にとっては、投資する企業を調べるときの基本的な知識の一つになります。

今回は、それぞれの市場にはどのような特徴があるのか、新NISAで株式投資を始めた初心者にもわかりやすく解説します。

1.東京証券取引所とは?

まず、「東京証券取引所」について簡単に確認しておきましょう。

東京証券取引所は、企業の株式などが売買される、日本を代表する証券取引所です。

ニュースなどで、

「今日の日経平均株価は……」

「東京証券取引所では……」

といった言葉をよく聞くことがあります。

東京証券取引所は、日本の株式市場の中心的な存在です。

企業が東京証券取引所に上場すると、その会社の株式を投資家が市場で売買できるようになります。

そして東京証券取引所では、企業の特徴などに応じて3つの市場区分が設けられています。

2.東証の3つの市場とは?

現在の東京証券取引所には、「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の3つがあります。

それぞれ上場するための基準などが異なり、上場している企業の特徴にも違いがあります。

まずは大まかなイメージを持っておきましょう。

プライム市場は、規模や流動性などについて高い基準が設けられており、大企業なども多く上場しています。

スタンダード市場は、一定の事業基盤を持つ企業を対象としており、さまざまな業種や規模の企業が上場しています。

グロース市場は、将来的な成長性を持つ企業を対象とした市場です。

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

3.プライム市場とは?

プライム市場は、3つの市場の中でも、特に規模や流動性などについて高い基準が設けられている市場です。

国内外の多くの投資家から投資対象として選ばれることを想定した市場で、大企業も数多く上場しています。

例えば、トヨタ自動車、ソニーグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループなどがプライム市場に上場しています。

そのため、株式投資を始めたばかりの人にとっても、名前を目にする機会が多い市場です。

4.スタンダード市場とは?

スタンダード市場は、一定の上場基準を満たした企業が上場する市場です。

上場している企業には、製造業、小売業、建設業、サービス業など、さまざまな業種があります。

また、中堅企業など、さまざまな規模の企業が上場しています。

例えば、日本マクドナルドホールディングス、ワークマン、セリアなどがスタンダード市場に上場しています。

このように、スタンダード市場には、さまざまな業種・規模の企業が上場していることが特徴です。

5.グロース市場とは?

グロース市場は、将来的な成長性を持つ企業を対象とした市場です。

現在の売上や利益だけを見ると、まだ規模が小さい企業もあります。

一方で、新しいサービスや技術などを活用し、これから事業を成長させることを目指している企業が上場しています。

例えば、タイミー(スキマバイトアプリ)、freee(クラウド会計ソフト)、GENDA(アミューズメント施設の運営)などがグロース市場に上場しています。

グロース市場に上場している企業は、今後の成長が期待される一方で、事業が思うように成長しなかった場合などには、株価が大きく下落することがあります。

そのため、グロース市場に上場している企業への投資では、企業の成長性だけでなく、事業内容や業績などを確認することが大切です。

※「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の上場市場は変更される場合があります。記載している市場区分は記事作成時点のものです。

6.新NISAで個別株を買うときにも関係する?

個別株に投資する場合、東京証券取引所の市場区分を知っておくことも大切です。

新NISAの成長投資枠では、一定の条件を満たした上場株式などが投資対象になっています。

そのため、個別株を選ぶときには、「この会社はどの市場に上場しているのか?」を確認することがあります。

例えば、プライム市場に上場している企業だけでなく、スタンダード市場やグロース市場に上場している企業もあります。

市場区分を知っていれば、その企業について知るための一つの材料になります。

ただし、市場区分によって新NISAで買えるかどうかが決まるわけではありません。

新NISAで個別株を選ぶときは、市場区分だけで判断せず、対象商品であることに加えて、その企業の業績や財務状況、株価なども確認することが大切です。

7.以前の「東証一部・二部」とは何が違う?

ここで、「昔は東証一部とか東証二部って言ってなかった?」と思った人もいるかもしれません。

以前の東京証券取引所には、「東証一部」「東証二部」「マザーズ」「JASDAQ」などの市場区分がありました。

しかし、2022年4月に市場区分が再編され、「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」という現在の3つの市場区分になりました。

そのため、現在のニュースや企業情報では、この3つの市場名称を目にすることが多くなっています。

株式投資を始めるなら、以前の「東証一部」などと現在の市場区分が違うことも覚えておくとよいでしょう。

まとめ

今回は、東京証券取引所の3つの市場について解説しました。

現在の東京証券取引所には、「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の3つの市場があります。

それぞれ、

プライム市場は、規模や流動性などについて高い基準が設けられている市場です。

スタンダード市場は、一定の上場基準を満たした企業が上場している市場です。

グロース市場は、将来的な成長性を持つ企業を対象とした市場です。

ただし、市場区分だけで「安全な株」「危険な株」と判断することはできません。

新NISAで個別株への投資を考えている場合も、市場区分は企業を知るための一つの情報として活用しましょう。

そして、実際に投資するときには、企業の業績や財務状況、株価、将来性などを確認することが大切です。

東京証券取引所の3つの市場の違いを知っておくと、ニュースや企業情報を見るときにも、より理解しやすくなります。

【免責事項】
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身でお願いいたします。

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